8月29日(日)札幌で開催されていた、「棟梁・堂宮大工の世界」(竹中大工道具館会館25周年記念巡回展)が、終了しました。
堂宮大工とは、数百年の歳月に耐える神社仏閣などの 大きな建築物を手がける大工さんのことを言い、様々な職人集団を束ねる棟梁には、技術はもちろん 弟子・職人をまとめる統率力、千年の伝統を背負い 果敢に時代を切り開く信念を必要とされるとのことです。
~会場資料より~
会場では、弟子入りを拒みながらも二十歳過ぎの小川氏に宛てた、西岡棟梁の達筆な筆文字の手紙に圧倒され、「見る人の胸に何物かを刻みつける作品、それは作る人の魂の深浅によります」の箇所に、ただただ感服です。
会場上映の映像の中で小川棟梁が、
「自分達が毎日道具を磨いてちゃんとした仕事さえしていたら、建物を何百年後かに解体や修理をした際、木材の継手や仕口、反り・カンナ削り後から全ての技を紐解き、解き明かして受け継ぐ者が一握り、あるいはたった一人の者かも知れないが必ず現れる」と、未来の堂宮職人の智恵と英知を信じてると 語っておりました。
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機会を見つけて是非ご覧になって下さい。
・神戸会場 竹中大工道具館
2010年10月2日(土)~11月14日(日)
2010年11月20日(土)~12月28日(火)