虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

2011年 霊島 金華山黄金山神社初巳大祭

 2011・3.11に起きた M9の東日本大震災震源地に最も近い、宮城県二の宮神社・金華山黄金山神社の被災後の状況を お知らせします。(5/4付) 
                           
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2011年5月2日10時金華山初巳大祭は、「巨大地震に被災した今こそ」の想いで 「本祭と復興祈祷」を 神社関係者と氏子崇敬者1名が参列し、無事執り行われました。
 
被災数日後、一般参拝者や神社関係者は石巻に避難しましたが、宮司ご夫妻と名誉宮司様のご3名様は、海上とはいえ真水が出て食糧備蓄がある金華山に、神社と神様を護るために残りました。
 
初巳大祭に参列した関係者の方々は、被災による陥没で更に困難となった牡鹿コバルトラインの道路をかろうじて走り抜け、岸壁が崩れて壊滅した鮎川港より、潮の満ち引きを考慮しながら 小さな船で出航したそうです。
 
金華山島の周りにも瓦礫が押し寄せ、かき分けて上陸したと聞いています。
 
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                                                   2006・7
1250年前に創建した金華山黄金山神社の初巳大祭には 私も何年も前からご縁があり 北海道からその日に合わせて渡島します。
 
初巳大祭中の一週間、本殿の「昇り龍下り龍」の素晴らしい龍神門が開きますので 昇殿してご参拝させて頂いております。
  
本殿の建物は長い歴史の中、貞観地震も今回の東日本大地震でも被害が無く、揺がず建立しておりますので 改めて先人の方々の知恵と、技術の集結した確固たる仕事ぶりと、信念を持って神社を護り伝えて来た方々に、敬意を抱かずにはいられません。 
 
  この度の東日本大地震では 一般参拝者が参籠する「参集殿」の被害が大きく、この先一般参列者が金華山入りするのは 大変難しい状況と聞いています。
頂上奥殿の柱も若干のズレているので 10月の「神鹿角切り」開催を目指して 崇敬者の方々が動いていらしゃいます。
 
震災前に金華山黄金神社は、「平成25年巳歳御縁年大祭」を迎える計画を発表しておりますが 海を守護する神様を祀る神社の金華山黄金神社には、遠方より沢山のご参拝の方々がお越ししております。
 
そして 地元鮎川や石巻以外の近隣の気仙沼三陸沿岸の 海に携わる方々のご参拝者が少ないことを、常々私は残念に思っておりました。
 つきましては三陸気仙沼に生まれ育った者からの、勝手なお願いでございます。
 
 やがて黄金山神社の本来の機能が始動して復興した際、地元三陸・東北・東日本・全国の漁業に携わる方々は「三年続けてお詣りすれば、金に不自由はさせまいすまい」のご神徳を受けて頂きたく思います。
 
そのために既に得られた方々 これからご参拝を考えている方々は ご要請がありましたらどうか「黄金山神社修復復興への寄付」を、お願いしたく存じます。
 
 美しい霊島金華山の 一日も早い復興を願う皆さまの大切なお気持ちを 金華山黄金山神社側に届けて頂きたく思います。 どうか宜しくお願いたします。
 
 
下記のブログ「道をゆく~シルクロード遍路道~」には、震災当時の金華山の貴重な映像が掲載されております。 
ご参拝中に被災したarao様が 生死を賭けて撮影したものを、ご厚意によりご紹介させて頂いております。