前日 日本から遠いチリで 大きな地震があったことを知っていたのか 知らずか定かでないのですが
当時気仙沼で 「神様ばあちゃん」と呼ばれた霊能者の祖母は、その日朝早く起きて握り飯を作り、向かいの家の井戸を見に行って異変を感じて 「津波が来る~津波が来る~」と、4歳の私を背中におぶって 町じゅうを走り回りました。
その場所こそ 今回の東日本大地震で第18共徳丸が打ち上げられた場所です。
祖母の背中を追うように波が迫り、必死で走る祖母と私を 「ハラハラしながら 駅の下で待っていた」と、父がいつも語ります。
ふっと 思うことは 何故若い30代の息子夫婦に託さず、当時61歳の小柄な祖母が、4歳近い孫を私を何故背負っていたのかです。
今でも謎です。
私の人生で 最初の鮮明な記憶が、家の壁真ん中まで水が上がり、下駄が浮いていたこと。
祖母には予知夢かお告げがあって、私を護っていたのかもしれないと そんなことを考えています。
東日本大地震に被災した翌日、鹿折駅前に巨大なマグロ船が乗り上げたと、東京の友人から聞き「あの場所だ・・・」と感じました。
かつてない規模の大震災が起きたと直感し、「故郷三陸がとんでもないことになった!!」と震えながら、「多くの命が助かって欲しい」と 祈ってました。
鹿折唐桑駅 2010/5/6