虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

2012 山下達郎 札幌ライブ

 山下達郎札幌ライブの余音で 新曲アルバム「Ray Of Hope」を聴いてます。
 
感動しすぎて どう表現したら良いか解らない程 ともかく凄かったです。
59歳の山下達郎さんが 休憩なしの3時間半。 
 
ニトリ文化ホール(元厚生年金ホール)の満員の観客を 完全に魅了したステージでした。
アンコールは 観客全員総立ちのまま30分間 それでも名残惜しくて 拍手が鳴りやみません。

5年前までライブ開催が長いスタンスなんてうそみたいに この5年間で3回目。
 1年8カ月ぶりの札幌ライブです。
 
イメージ 1
 
今回は2011・3・11の震災後の初ライブで 今の日本に”達郎さんが何”をメッセージ発信するのか 楽しみにしてました。
 
達郎さんのメッセージの全ては 2010年の曲「希望という名の光」に込められていました。
 「希望という名の光」のイントロが流れたとたん 私の目の前に 2011年3月11日14時46分。
 
三陸の海沿いの故郷気仙沼に大地震が発生し 次に襲来する巨大津波に怯えて 大切な人達が逃げまどう姿が フラシュバックして現れました。
 
地震後に津波が来て その夜海が燃えて町まで延焼し 3日間燃えて壊滅した町に 私は生まれ育ちました。
 
赤い火の粉が舞う中に 大切な人達の顔が次々浮びます。
そこには鹿折の町を 実家の父と一緒に逃げまどう いないはずの私の姿もありました。
 流れる涙 涙・・・
両隣には私の気配を知る 家族がいます。

~~~山下 達郎さんの 間奏のMC  ~概略~
 
「昨年日本には 1000年に一度と言われる未曾有の災害が起きてしまった。
そして原発事故も。
 
被災地に行くアーティストもいるけれど 自分は一人の音楽家として 目の前にいるお客さん全員に 一人一人に喜びを与えて 楽しませたいと思っている。
 
それは僕だけじゃなくて、メンバー全員、照明や、音響や、大道具 機材トラックの運転手 ツアースタッフ全員が同じ想いでいる。 
今日このライブ会場に来た あなた達一人一人に向けて その想いを伝える」と言いました。
  
~どうぞ忘れないで 移ろう時代の中から あたなを照らし続ける 希望という名の光
                 あなたを照らし続ける 希望という名の光を~
 
鎮魂と再生の祈りが込められた 歌声でありました。
 
気仙沼に住む大切な人達が 絶望の日々を彷徨ながら 生きていてくれたこと。
今日に至ってくれたことに 感謝します。
 
達郎さんの深い想いを受け取り 私も希望の光を配ります。