虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

お見舞いのバラ

 年末の買い物中のスーパー内で 友人のご主人とお会いした際 「妻は病が全身転移し 入院できなくなり自宅で娘と二人で面倒みてるから 遊びにきて。」と言われ 正月明けの「初競り」の元気なバラの花束を届けました。
 
バラは花好きの友人が 特に大好きな花です
 自分用に同じバラを一輪買いました。
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20代前半 宮城県気仙沼から札幌に嫁いだ私・虹りんごは 親戚も友人も誰も居なく 頼りの夫は殆ど出張で不在。 右も左も知らない札幌の街で 孤独な子育てをしていました。
 
その時期に出逢ったその友人は 足が不自由で松葉杖生活でしたが 3人の子供を育て 50過ぎて車の免許を取る大らかな人柄の心優しい 先輩ママでもありました。
 
読んだ本の話をしたり 昼間に評判のラーメン屋さんやお寿司屋さんに行ったりして 色んなことを学びました。 故郷の遠い私には 親戚に近い感覚の友人です。
 
 
数年前 道で会ったときに明るい声で「私 末期の病気になったんだ」と言われて 聞き間違いか思った程です。
 
東日本大地震の頃 入退院を繰り返していたようですが 気仙沼と札幌を行ったり来たりしていた私には 近い距離の友人宅が はるか彼方にありました。
病に冒された友人には 震災は他人事のようでもありましたし。。。
 
 
年が明けて先日 15歳年上の友人は 日当たりの良いリビングで野鳥を眺め 静かに自分の人生を受け入れていました。 自宅で痛みの闘病は始まったばかりです。
 
それぞれの時間が進んで余裕の時間が持てた今 友人の元へ通うつもりです。