虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

出雲大社「平成の大遷宮」に参列して

 60年に一度の出雲大社平成の大遷宮」に5月10・11日両日参列して 私は札幌に戻ってきました。
 
あまりにも衝撃で 神がかり的な大国主大神様の遷座祭を どう表現して良いのか解からずにおります。
 
 
 私達一行は出雲空港着便の予約が取れず 岡山空港から3時間半かけてバスで「出雲大社」入りましたが その時点で岡山は曇り空で 出雲地方は大雨。
 
10日夜7時から始まる神様のお引越しと云われる 仮殿から本殿に移る「遷座祭」は 数日前も当日も朝も雨の天気予報が変わらずに出てました。
しかし不思議なことに 山を越えて3時過ぎに島根県側に入ると 全然雨が降って無い。
 
私達を乗せたバスは渋滞も無く順調に出雲大社に到着して 8000人の参列者が4000人も増えて 1万2000人になっていて どこもかしこも人々・・・。
 
入場の際に必要な「遷座祭奉拝証」が手渡され 私たち夫婦は運良く 御仮殿入口を見渡せる席に 1時間前の6時に無事着席。
 
イメージ 1
 
月も星も無い闇夜に 白装束で正装した260人の神職が 太鼓を鳴らしながら「オー」「オー」の掛け声を上げて 白絹垣で隠された大神様の御神体を輿に乗せ 本殿をゆっくり一周する神々しいご神事に立ち合えた感動が 私の胸に湧き起こります。
 
なんとも幻想的で なんとも厳粛!! 日本人に生まれて良かったと再認識。。。
 
 
御神体が通り過ぎた後に暗がりが残り 「八足門」内のご本殿で行われるご神事は 太鼓の音とエネルギーの気配で察するのみです。
 
コートを着ずに正装で参列した参列者一同は 夜の闇とともに 境内の気温が下がり冷気が深まり 寒くて大変でした。 
まして多くのご高齢の参列者の方々は 尚更大変だったかと思います。
 
 
だんだん社殿周りの空気が静まり 御神体遷座したと思われたその瞬間 本殿の太鼓が鳴り止むと 空から小さな雨粒がポツポツ・・・と。
 
それを合図に 参列者が各自に用意していたビニール合羽を 急いで着用している5分だけ雨が降り 参列者全員のビニール合羽の着用を見計った頃 小粒の雨はスーッと上がりました。 
そのときの時刻は8時半。
 
 
再び雨が降り出しそうな空模様の下でも 雨合羽のお陰で身体が暖かくなった参列者全員は ご本殿での大神様遷座の行事が無事終了するまで パイプ椅子に静かに座って ひたすら待つことができました。
 
 
9時半頃 遠くで「閉扉」の声が聞こえたその瞬間 雨がザーと降り出しました。
 
ラクルです!!
 
既に合羽を着用ている参列者全員は 雨の中を静かに白い傘を被って退出する 美しく風情ある勅使の皇族の皇女のお二人や 祭祀役の国造様や役員の方々の行列を 最後までお見送りすることができました。
 
 
1万2000人を前にして 出雲大社の60年に一度の遷座祭は まさに出雲の神々や日本の見えない存在の「神様イリュージョン」そのものでした。
 
 
 
 ※ 遷座祭のメッセージ→(2013.5.24記)