虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

忘れな草の里帰り

 今日も札幌は日中26°の暑い日でした。
 
この頃毎日 畑作りや雑草取りで 庭に出ることが多く 日焼けやシミを気にしている虹りんご
です。
それに同じ姿勢でかがむことが多いので 腰痛も用心してます
 
数日前から 庭に咲く青い「忘れな草」が妙に気になり 先月亡くなった年上の友人宅に 小さな花束にして持って行きました。
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 チャイムを押してもご主人は留守で 玄関先に小さな花束だけ置いて帰ることにしました。
が 何気にもう一度後ろを振り返ると 家の中に人影が見えたので戻りました。
 
友人の遺影に好きだった「忘れな草」をお供えしてもらえたらの申し出に ご主人は「大好きな花だったからね」と云い 枯れたまま飾られていた花々の中に 小さな花束を飾りました。
 
 
「若い頃 忘れな草の種を ご主人が買って庭に撒いてくれたから 沢山咲いて綺麗なんだ!!」と言っていた友人の話をしました。
 
 
私も忘れな草が好きなことを知って 「お花の苗はね。 知り合いに分けて増やして 枯れたり消えたらまた分けたり戻したりして 絶えないようにするんだよ。だから持って行って 庭に植えてみて。」と 苗をくれたおおらかな人柄の 友人のお話しました。
 
 
病気になる数年前 「忘れな草が庭から消えたので そのうちまた頂戴ね」と云われていたのに 私も震災が起きて 約束を果たせないままでした。
 
 
「ソロソロ49日なのでは?」と云うと ご主人は「そんなになるかな?」と・・・
 
指折り数えてみると その日が友人が亡くなって49日目にあたるのに気づき ご主人に「この忘れな草の種を また庭に撒いて下さい。来年からお仏壇に飾れますよ」と お願いしました。  
 
 
 
20数年ぶりの青い花を見て 一人残された残されたご主人が「忘れな草の里帰りだな。庭に撒いてみるか」と 寂しそうにつぶやきました。
 
 
まるで私・虹りんご
は 亡き友人からの「49日目の伝言」を届けに行ったみたいです。