ですが新しい日本文明の混沌ととした時期に 弾圧を二回も受けた大本教の教祖が 投獄されて出獄した後に 黙々と土を捏ねて焼いた茶碗に 何が込められていて 何が伝えられているかを確かめたくて行きました。
自分が言葉を語ったり書き記したりすれば罪に問われること 大きな体制に抗うことの無意味さを悟った王仁三郎師が作った茶碗は 静寂を秘めているのですが 大きなエネルギーを蓄えたものでした。
芸術家としての高い美意識と 迷いのない豪胆な釉薬の筆使いが 今見ても色あせていないのです。
会場では旭川開催に尽力した方々とお話する機会に恵まれ 私が作品を見て感じたことや 北海道開拓・華太開拓・戊辰戦争・大東亜戦争・太平洋戦争で亡くなった英霊63141柱を 祀られた北海道最大の護国神社に来た理由を お伝えすることができました。
清々しい境内では 樹齢400年の楡の巨木が鎮座していました。
6月30日作品展の最終日 遠くからでも見えるこの楡の木を目指して集まった 多くの英霊の御霊が 出口王仁三郎師の御霊案内で 夏越しの夜に昇って行ったことと思います。