先月末 気仙沼・鹿折の実家に滞在中 朝から一人暮らしの父が ディケア施設に通う日がありました。
震災から2年半以上も過ぎて 物の形や 「人が暮らしていた気配」すら消え 無残であわれな姿を晒す鹿折の町を 翌日のお墓参り用支度を求めて歩いていると 理由の解らぬ苛立ちが込み上げてきました。
誰に何を云えば この気持ちが伝わり 納まるのかと・・・
注文したのは いつもの細くて少し縮れたあっさり醤油味スープの「ラーメン!!」
カウンターに一人坐り ラーメンを一口食べて「変わってない!!」と呟く私に ママが「地元の人?」と話しかけきましたが 不覚にも 私・虹りんごは涙で返事が出来ませんでした。
変わらないものがここにあった。その嬉しさでもあります。
お腹がいっぱいのはずなのに 震災前に「あさひ鮨」で食事することに憧れた頃を思い出し 外の看板メニューを眺めていると 女の一人旅と思った親方が声をかけてきて 「札幌から鹿折の父に会いにきました」と言うと 「遠い所 ご苦労さんだね!!」と言ってくれたのです。
再び翌日の11時半 「あさひ鮨」の鮨を父に食べさせたくて お墓参り後に行きましたが 全席予約満席ということで ご馳走できませんでした。 また行くときは 予約してから父と一緒に行きます。