虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

行動する作家 林真理子さん!!

 本日は 東日本大震災から 2年11カ月。
 
首都圏での数日の雪害混乱は雪に慣れていない都会の方々には 大変な状況だったと思います。
札幌もこのところ毎日雪が降るので 私は定期的に朝夕雪かきして 空いた時間は読書の日々を過ごしています。
 
林真理子さんが今頃自分の本に挑発的な題名を付けたのかしら。と思って購入したのが「野心のすすめ」。
 
中味はサクセスストーリーで辛かったこと 調子に乗った頃の話とかで 最後のページに女が精神的に自立して生活することや 自分の意志で伴侶を得ることや子どもを産むことなど 自分で選択して決断する気持ちの強さのことを書いてました。
 
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それにしても今更「野心をすすめる?」の疑問マークは残ったままでしたが もう一冊の本を読んで理解できました。
 
「”あの日のそのあと”風雲録」は 「週間文春」に長期連載されてるエッセイ「夜ふけのなわとび」の2011年1月~2012年1月迄のものです。
 
他の作家や文筆業の方々が 日本の未曾有の大震災を語るとき 自分の思考の分岐点になったとか 自分の価値観が変わったとか とてもクールに綺麗に”あの日のこと”を表現してくれています。
 
 
生まれ故郷の気仙沼・鹿折地区に震災が起きて 独居の父に連絡がつかないと知った瞬間 我が身の心身のバランスを身を削りながらかろうじて保って 次の場面に備えた対策を必死に練っていた私には 御身の心身だけ守るナイーブすぎる作家の心情が負担でした。
 
そして時代の流れに乗り文壇で長く活躍していて 自分の考えで女の人生を説く林真理子さんが 震災から原発事故までのあの時期をどんな気持ちで暮らしていたかと興味がありました。
林さんの作品は 軽いエッセイから歴史小説まで多く読んでいるので。
 
 
林さんは作家としての知名度をフルに活かし 被災地に何度も足を運び 炊き出しやら仲間と支援金集めのチャリティーを開いたりと 有能なボランティアとしてパワフルに動いていました。
 
この時期だからこそと被災した子ども達のためにスクールキャンプやセミナーを開き 被災した産業の橋渡しもしてました。
 
被災直後は口出ししてもお金も手も出さない人が沢山いた中で まさに「野心を持って世間で有名になったお陰で 非常事態のこの様なときにとても役に立ちました!!」を体現しています。  
 
 
「ルンルン買ってお家に帰ろう」から 自分を見つめて成長し続けた林真理子さんは 立派な大人の女性になってました。

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