北海道の地元TV局主催のイベントで 平成16年に閉店した伝説の札幌ラーメン店「駅」が 3日間だけ限定復活。
「駅」は 生まれ育った東北の縮れ麺に鳥ガラ醤油ラーメンに慣れた舌に 札幌味噌ラーメンの 本当の美味しさを教えてくれた店です。
10年前 店が閉店すると決まった最後の3日間を通い続けた私にとっては 「永遠に札幌の味噌ラーメンNO.1」の店です。
通っていた「駅」の厨房には バンダナに大きなイヤリングを身に付けた年配の女性がいつも立っていて「この女性が作る味噌ラーメンが 特に美味しい!!」と思って通ってました。
後になってその女性が 息子さん達が”純連”や”すみれ”を開店したとき スープの素を作った功労者の”村中のお母さん”と知りました。
「すみれや純連系」の味噌スープは濃い味で 男性的なとがった塩味が舌に残りますが 同じく濃い味噌でも「駅」の味噌スープには 濃い味ながらも女性的なまろやかさがありました。
多分スープの熟成時間か 基本材料の旨味か量に違いがあるのかと思います。。。
今回こちらのイベント会場で「駅」の味噌ラーメンが奇跡的に復活して 「村中のお母さんがラーメンを作る」と聞き 居ても立っても居られず 当時「駅」に一緒に食べに行き 今ではそれが生業となったに息子と 会場に駈けつけました。
ラーメンの受け取とりカウンターの小窓から 首を長くして奥の方を覗いてみると ”あの村中のお母さん”が厨房に立ち 麺の湯切りをしていて感動。
村中のお母さんを ぐるりと孫さんたちか弟子らしき人たちが円く取り囲んで 真剣な眼差しで仕事ぶりを見ていました。。。
簡易テーブルが設えられ ラーメン容器はプラスチックで 会場には飲水も用意されていなかったのですが ラーメンの味は当時と変わらぬ”不変の味”でした。
二度と出逢えないと思っていた「村中のお母さんの味噌ラーメン」を食べることができて 私の胸に込み上げてくるものがあります!!
美味しい食べ物を作る人の 変えられない想いやこだわりの完成までの歴史を 後に続く人たちにしっかり伝えたい想いが 村中のお母さんの姿から こちら側にも伝わってきました。
車が渋滞する街中を横断し 昼の遅い時間に40分行列に並び 「駅」のラーメンだけを食べて会場を後にした私たち親子は 価値ある1杯を味わいました。
本当に ご馳走様でした。
¥700