虹の旅人

2011年3月11日 故郷が消滅して 人生はNext Stageへ

「とびきり屋見立て帖」  ~山本 兼一~

 昨夜の満月 7時23分からの皆既月食をご覧になりましたか。
 札幌では星が無い夜空に 赤い月だけ浮かぶ 幻想的で神秘的な天体ショーが堪能できました。
 
世界中の人達が 「同じ赤い月を見ている」と考えるだけで 人間ができないことを「一瞬にして成せる偉大な存在」を感じました。
 
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                                                                                                 *2014・10・8(水) 札幌市内にて
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 「とびきり屋見立て帖」は 作家・山本兼一さんのシリーズ本の題名で 幕末の京都で攘夷派と維新派の勢力が拮抗していた頃の話です。
 
捨て子だった主人公の真之介を 老舗道具屋・からふね屋が面倒を見て 目利きと言われる道具屋に育てました。
 
それなのにお世話なったおからふね屋の娘・ゆずと恋仲となり 略奪婚して若い夫婦が互いに協力し合い 人を引き寄せる道具屋になるまでの サクセス成長物語になるはずだったと思います。
 
 登場人物が皆明るいキャラ設定でテンポが良く だんだら模様の新撰組会津藩の御威光をかさに 町中を闊歩する様とか 坂本竜馬が下宿したりとかで 新しい時代を迎えるワクワク感も面白く スイスイ読み進められました。
 
楽しく読んでるうちに お茶道具や器や陶器のことに詳しくなるという 知識本でもあります。
 
私は 知人の好意で新刊4冊をお貸りした後に 代表作が「利休にたずねよ」「火天の城」の作家と知り 楽しみな作家に出会ったと思いました。
 
しかしながら資料を綿密に調べて書く山本兼一さんは 今年の2月13日に亡くなっていて シリーズ4冊目の「利休の茶杓 とびきり屋見立て帖」は 亡くなった数か月後に発売されました。 
 
本好きにはとても残念なことですが 次は山本兼一さんが書いた 修験道を創始したといわれる役小角が主人公で 亡き天武天皇の意思を継いだ持統天皇も登場する 「神変ー役の小角絵巻」を読むつもりです。                                   
                                            ご冥福をお祈りいたします。
 
 
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・2008年      千両花嫁 とびきり屋見立て帖
・2010年      ええもんひとつ とびきり屋見立て帖
・2011年      赤絵そうめん とびきり屋見立て帖
・2014年5月    利休の茶杓 とびきり屋見立て帖