正確にはこちらの本は「役 小角絵巻 神変」(えんの おづぬ絵巻 じんべん)と読みます。
日本の国が 蜻蛉(あきつ)に似ているので 秋津国と言われていた頃の物語です。
~~~天地は だれのものか。 天地に生を受けて山川の恵みを得て生きることに だれの許しがいるというのか。
この山川はだれの所有物でもなく 生きとし生けるものみなに与えられた恵みである。
それなのに天地が 自分たちの所有物と宣言した奴らがいる。飛鳥の奴らだ。
勝手に決まりごとを作り 人の名前を帳面に書いた戸籍を作った。
人を里にしばり 賤しい貴いの身分を決めた。民に田を与えて税を課し 使役にもかり出した~~~抜粋~~
権力に束ねられることを嫌い 山に住んで「山の民」となった小角は 風 空 山 海 森 平地の自然への祈りを捧げ 瞑想で自然のエネルギーを得て 強靭な体と能力を身につけて 体制に楯突き自分達の存在を示します。
しかしその鬼神の姿は 己の心根の小さであり 己を主体としない弱さの現れと気がつき どんどん鍛錬して浄化して 透明な気を身体に取り込みます。
最後は青鬼で青白い光と七色のエネルギーの蔵王権現そのももとなり アマテラスを呼んだ持統天皇と多くの「山の民」のために戦い 年月を経て約束を翻した持統天皇と軽皇子が率いる権力と 「山の民」そして海の民・川の民のために再び戦って 自分達の生きる場所と 権利を認めさせます。
因みに「役」という苗字は 一生使役される者に与えられる苗字で 小角の母は 巫女。
身分尊いものは絹の着物。
民草は麻の色分けされた着物。
[山の民」は藤蔦繊維の藤衣。
民を管理する総べる者。 自分達の食封を増やす限られた数の役人達。
今の時代と同じ。。。
国も地方も 政を為す人達がいい加減なときに 現れてくれないかな~「役 小角」みたいな人。
10.9付→とびきり屋見立て帖 http://blogs.yahoo.co.jp/applejikan/folder/546524.html