虹の旅人

2011年3月11日 故郷が消滅して 人生はNext Stageへ

「役小角絵巻 神変」  ~山本兼一著~

 正確にはこちらの本は「役 小角絵巻 神変」(えんの おづぬ絵巻 じんべん)と読みます。
 
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今このタイミングで 詳細な時代考証にこだわる故作家・山本兼一が描いた呪術者で 修験道の開祖と云われる「役 小角」を読んだのは ラッキーでした。
 
日本の国が 蜻蛉(あきつ)に似ているので 秋津国と言われていた頃の物語です。
 
亡き夫・天武天皇の意思を継いで妻・鸕野(うの)が 女帝・持統天皇として 飛鳥から大和へ国を遷し 中央集権の国造りを始めます。
 
~~~天地は だれのものか。 天地に生を受けて山川の恵みを得て生きることに だれの許しがいるというのか。      
この山川はだれの所有物でもなく 生きとし生けるものみなに与えられた恵みである。
 
それなのに天地が 自分たちの所有物と宣言した奴らがいる。飛鳥の奴らだ。
 勝手に決まりごとを作り 人の名前を帳面に書いた戸籍を作った。
 
人を里にしばり 賤しい貴いの身分を決めた。民に田を与えて税を課し 使役にもかり出した~~~抜粋~~
                                                             
 
権力に束ねられることを嫌い 山に住んで「山の民」となった小角は 風 空 山 海 森 平地の自然への祈りを捧げ 瞑想で自然のエネルギーを得て 強靭な体と能力を身につけて 体制に楯突き自分達の存在を示します。
 
若い頃の小角は大和の天皇(すめらみこと)持統天皇への恨む辛みの想念を 鬼神に変えて襲ったりもしました。
 
しかしその鬼神の姿は 己の心根の小さであり 己を主体としない弱さの現れと気がつき どんどん鍛錬して浄化して 透明な気を身体に取り込みます。
 
最後は青鬼で青白い光と七色のエネルギーの蔵王権現そのももとなり アマテラスを呼んだ持統天皇と多くの「山の民」のために戦い 年月を経て約束を翻した持統天皇軽皇子が率いる権力と 「山の民」そして海の民・川の民のために再び戦って 自分達の生きる場所と 権利を認めさせます。
 

因みに「役」という苗字は 一生使役される者に与えられる苗字で 小角の母は 巫女。 
身分尊いものは絹の着物。 
民草は麻の色分けされた着物。  
[山の民」は藤蔦繊維の藤衣。
 民を管理する総べる者。 自分達の食封を増やす限られた数の役人達。
今の時代と同じ。。。
 
 国も地方も 政を為す人達がいい加減なときに 現れてくれないかな~「役 小角」みたいな人。
 
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10.9付→とびきり屋見立て帖 http://blogs.yahoo.co.jp/applejikan/folder/546524.html