7月4日に 中富良野の「富田ファーム」会長・富田忠雄氏83歳が 今年のラベンダーの開花と同時に亡くなりました。
富田さんがラベンダーを栽培して広めてくれたお蔭で私は 紫の花・生ラベンダーに出会い 自宅の庭に植えることができました。
30年以上前のことです。
息子3歳・娘は6か月の私達家族は 11月の初めに早々に雪が降ったその日 転勤で旭川に引っ越しました。
知り合いが誰もいない町なのに頼りの夫は 旭川を拠点に道内各地に仕事に出向いて不在がち。
富良野の日の出公園や 富田ファームが観光地として注目され始めたころで 子供の頃テレビで見ていた 紫の花の香りを嗅ぐと”タイムスリップ”するという”ラベンダー”の花の名前がずーっと心の中に残っていた私は 実物の花を見たくて富良野まで母子冒険でドライブに出掛けたのです。
焦がれていたものに出逢った感動は大きかったです。
初めて目にした神秘的な色と独特の香りのラベンダーは 思っていた以上に魅力的で いつか自分達が札幌に戻って家を建てたら このラベンダーの花を庭に植えようと決めて 何度も富良野へ通い続けました・・・。
2年半後に札幌に戻り 自分達の庭に念願のラベンダーの苗を植える際 再度富良野に行き 徐々に株苗を増やして家を囲むように植えました。
育て方は同じ時期に札幌のデパートで開かれた富田忠雄さんのラベンダー展で購入した本「わたしのラベンダー物語」を参考にしてました。
手入れ法が実用的に解説されている本なので 季節の折々に手にして読み込みました。
農業王国の北海道で ”ラベンダー”に魅せられたとはいえ大の男が香料用のラベンダー苗を 極寒地である富良野に植え続ける作業は 地道で困難だったようです。
富田さんが変わらぬ情熱で 生涯に渡って北の大地にラベンダー苗を植えてくれたお蔭で”花文化”が認められ 今北海道は独自の「北海道ガーデニング」を観光&産業として開花させることができました。
”花人”の先駆者として 花を慈しみ育ててくれた富田忠雄さんのご冥福を 心よりお祈りいたします。
※ 右側に浮かんだラベンダー色のエネルギー体!?