虹の旅人

2011年3月11日 故郷が消滅して 人生はNext Stageへ

叔父が痴呆になったかも・・・

 月曜日に 仙台に住む母方の84歳の叔父から 何十年ぶりかで電話がありました。
 
元気そうだけども言葉が中々出てこなくて 気長に話を聞けば 「だいぶ昔に あなたに預けた着物を送り返してくれ。」とのこと。
 
一瞬「何のこと?」と思い 「亡くなったお祖母ちゃんの喪服なら貰ってないけど・・・」と言うと 叔父の後ろで 私といつもおしゃべりに興じる叔母が 「私達の娘○○が成人式に着た中振袖~」と言ってます。
 
「あ~あの着物!!」と思い出したものの 確か13年前に 「10年も家に置いたけど誰も着ないから」と 我が家の娘・姫りんごに”貰ってきたもの”。
しかし電話口の叔父は 「今は理由は言えないけど そろそろ返して欲しい」の一点張り。
 
若いころお世話になった叔父夫婦に どうのこうのと言葉を返すのもはばかられ 「捨ててはいないけど どこに仕舞ったか忘れたから 2・3日時間を下さい」というと 「それくらいなら・・・」との返事。
 
「送料は請求してくれ」とのことで なんだか叔父さんの様子が”変”でしたっ!!
 
年を取るとせっかちになるのは仕方なくて 最後に「叔父さんの手元には いつまで届けばいいの?」ともう一度聞けば 「一週間くらいなら。。。」と。
 
北海道の姪に 13年前の着物を探して送れとは これまた奇怪なことをと思いつつ 使っていない寒い部屋に行き 押し入れ奥にある柳行李の中から 運よく発掘しました。
 
「見つけたので 送る旨」を伝えた電話口の叔母が 「叔父さん呆けちゃって・・・」と近くにいる叔父を気にしてムニャムニャ。 
「やはりそういう事ね!!」と 娘は一度も袖を通していないのですが お礼状を走り書きして 手元に届けば安心するだろうと その日のうちに送り返しました。
 
夕方 台所の立った私は突然ピッピと閃いて 着物を送っただけでは用事が足りてないことに気づき 叔父夫婦の娘で3歳違いの着物の元持ち主の従妹に 電話で事情を話しました。
 
従妹は自分の着物が 我が家の娘の所に行ったことを叔母から聞いていたらしく 安堵したのですが
叔父は昨年夏より 認知症の薬を飲んでいても症状が進み それなのに通院もしていないし 誰の忠告にも耳を貸さず 車の運転を続けているとのことでした。 何だか怖い話・・・。
”叔母も物忘れが多くなり 届けられた郵便物も把握していない”とのこと。
 
やがては私も行く道だけど 真面目で堅物同士の叔父夫婦が認知症になり 人を指図する記憶だけが残ってしまった現実は厳しい。
着物が有ったから良かったけれど もし私が貰った着物を捨てていたり 人にあげていたら 「もっと面倒なことになっていたかも・・・」と従妹が語りました。
 
「免れた~っ!!」て感じですが なんだか悲しいです。