市民が「まん防と記録的な大雪」に追われていた1月末日。
札幌繁華街のド真ん中に建つ通称”4プラ”と呼ばれて親しまれていた「4丁目プラザビル」が 老朽化により築50年の幕を閉じました。
40年以上前22歳で札幌に嫁いだ私は 札幌の土地勘が全く無かったのに 上野の"赤札堂アブアブ"とも仙台の番町角"大内屋"とも違う 若い子たちが集うワクワクするファッションビルに出会い 7F自由市場の店「ブリックブラック」に通いました。
手が届かぬ宝石鑑定職に就いていた身には 狭い店の周りに ガチャガチャと箱入りされた300~数千円のジャンクアクセサリーの方が求め易く 目利きになったつもりで探すアクセサリー探しが楽しくて 20年くらい通い続けたと思います。
店内の奥棚には オーナーさんが海外で仕入れただろう名品のお皿やガラス瓶も飾ってあり 当時からパートで勤める同世代のKさんとはアンテーク雑貨や好きなブランド服などの話をしていました。
後半は アクセサリーより店の片隅に置かれた素敵なヨーロピン・アンアンテークレースやリボンが 市内のどこよりも安価でだったので そちらをメインに通ってました。
今年の正月が明けて 閉館の噂を聞いたある日の午前中 ダメ元で「ブリックブラック」に電話を入れると あのKさんが声が聞こえて 40年間のお礼を言い その後を訊けば「自分は仕事は辞めること。 商品はオーナーさんが引き上げる」と話してくれました。
二度と巡り合えないだろうの年月を経て 日本に渡って来たキラキラ雑貨が 人目に触れずに埋れることを惜みます・・・。
あの場所から再び札幌に 新しいファッション文化を発信して欲しいと願っています。
※ キラキラ遺伝を受け継いだ孫の雪ちゃん(12才)のお宝アクセ