今月初旬の夕方 気仙沼の実家で独りで暮らす86歳の父親から「大変だ~!!大変だっ!!俺が新聞に載るぞ~」と電話が入りました。
昨年の夏に 市内の道路で倒れて 救急車出動もあり 今年はソロソロ一人暮らしも限界かと心配していた矢先なので ドキッとしました。
自分都合で電話口で一方的に話す父親との会話は ”聞く力”と”質問力”が試されます。
昔から父親は自己流で 小さな色紙に水彩絵を描くのを趣味にしていました。
元々手先を使う仕事をしていたので 仕事を辞めた後の手慰みに 小さな大豆や更に小さい米に絵を描くことを思いついたようです。
大豆に”寿”の文字や花を描くときは 「まめで達者に・・・・と。
米に花を描くときには 「人生に花が咲きますように・・・」と それぞれ願って描いていたみたいです。
寿 鶴&亀も絵をマスターしてました~。
そこからのルートで 記者さんが取材に来たのですから 繋がるご縁そのもの。
「急ぎのニュースが無いときに片隅に載るだろから 気長に待っててね」と言った翌朝 「新聞に載ってたぞ~」の電話がありました。。
11年前に長患いの母を介護して看取った後 「自分の余生を 好きにさせてくれ!!」と言って気仙沼に住み続け 2011年の震災で古い家屋は半壊被災。
そして今でも 知人達が誰も居なくなった気仙沼・鹿折地区で独り暮らし・・・。
娘達に少し迷惑をかけても 人には迷惑をかけないように気ままに生きている父親が 周りの人達の幸せを願って感謝している気持ちが 今回広く伝わって良かったと思います。
祖母譲りの~自他共に幸せを願う心~は 父親から私 そして私の子供達にも伝わるDNAだったみたいです。
数日後に送られてきた新聞に 「縁起物を配る・・・」と紹介された”笑顔の祖父ちゃん”がされ その日の新聞は我が家の家宝になりそうです