島で最初に私を出迎えてくれたのは 瑞心門の五頭龍神様で 日本三大弁財天と言われる天女にぴったり寄り添っていました。
美しい弁財天に一目惚れして これまでの悪行を悔い改め人間のために働く。 そんな龍神様の姿に けなげな男心とピュアな魂を感じて 私はその場でウルッとしたのです。
その後ろには 若い黄金龍神が一緒にいる・・・。」と気づいたようなのです。
夕方札幌へ帰る飛行機便に間に合うように 日曜日の観光地・江の島の 人込みで賑わう細い参拝道を急ぎ足で歩き 多紀理比賣命を祀った奥津宮隣にある 龍宮(わだつみのみや)を参拝した後のことでした。
ギラギラ照りつく太陽が眩しくて 梅雨の晴れ間の空を見上げると 「どう見たって”巨大な龍の尻尾”にしか見えない雲が 太陽からブラ~ンと垂れ下がっているのです!!」
龍神の尻尾の拡大版↓
五頭龍神様 「崇敬者が祀ってくれた ”わだつみのみや”の上にいる自分を模った龍体には 尻尾が無いのだ!! 本来自分は 太くて立派な尾を持っているのだぞ。」と語ってきました。
「まさかそんなはずは・・・」と思いつつ 小さな山状に盛られた”わだつみのみや”を一周してみれば エネルギシュで雄々しい龍神の姿なのに 尻尾が無かったのです。
かつては悪龍として知れ渡った龍が 弁財天を見初めて改心し 世の為人の為に働き 今では格上がりして龍肌の色も変わり 貫禄ある巨大な龍神となった姿を見せられず それが残念である。
身体の一部である堂々たる尻尾を見て 龍体の大きさを測って欲しい」と嘆くのです。
その日私は 龍の尻尾だけでなく 立派な龍髭も見せて頂くことになりました・・・。
~つづく~
太陽と尻尾の繋ぎ目に彩雲が現れました。五頭龍神に虹斑か鱗が現れたようです!?
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