虹の旅人

2011年3月11日 故郷が消滅して 人生はNext Stageへ

お稲荷様の告げ口 ~覚え書~

~~前回の続きです~~
 
 同じ町内のお稲荷様に私のことが伝わったようで 翌年岩出山の小高い丘にある八幡神社に 妹と二人で行きました。
神社の裏手に 赤い階段の小さなお稲荷社が要所々々に祀られてました。
 
「お稲荷様が沢山祀られているから こちらの神社に呼ばれた」と見当つけて 順に参拝して行くと 何カ所目のお稲荷社の”お狐様の置物”2体が ひっくり返ってました。
かと言って 勝手なことはできないので 丁寧にご挨拶をしてお伺いを立てました。
 
言われた通りに お社の右と左に鎮座させ よくよく見れば そのお狐様の置物はふくよかな色白で とても色っぽい感じでした。
 
そのとき私は 当時離婚して単身だった妹に何気なく 「こちらのお稲荷様みたいに 色ぽっく可愛い女性になったら 良い人が現れるかも。 護ってもらったらいんじゃないの・・・」なんて言ったのです。
 
すると姉のお狐様が 「お前の妹は 何度も父親の土地に来ているが ここには一度も来たことはない!!」と少々むくれて語ったのです。
 
そのむくれる様も可愛らしく 稲荷神社からは父の所有する土地が見渡せるのでば お稲荷様姉妹は 私と同じく霊能資質のある 妹の到来を望んでいたようなのです。
まずそのことをお詫びして とり成して納めさせていただきました。
 
その後に妹は婚活し 色っぽいお狐様のイメージがあったかどうかは解りませんが 間もなく大きな会社の役員の男性と出会いました。
つつましい生活をしていた妹は 男性のプレゼント攻撃に 簡単に落ちました。
 
「結婚指輪だけは お互いを知った上で交換してほしい」と願った 老父の言葉で保留となりました。
 
何カ月後かのある日の夕方。
私を呼ぶ声がして祭壇に向かうと 上方に色っぽいお狐様が鎮座して 左手をかざして私に ”キラリと光るもの”を見せてくれました。
 
お狐様の手から 「ダイヤ指輪の輝き」が視えたことに閃き 早速妹に連絡して 「例の1ctの婚約指輪を 貰ったの?」と聞けば 妹はしどろもどろになって 「何故 解ったの??」と聞いてきました。
 
律儀な姉のお狐様は 肝心なときに内緒ごとをする私の妹が嫌で 指輪のことを知らせてくれました。
以来妹には 不義理しても平気な妹のお狐様が 憑くようになりました。
 
                                                 ~終~