瑞鳳殿内のその時間は 人の気配も無く お水場でふっと後ろを振り返った妹が「とっとの様。伊達の殿様~」と声を出しました。
何故かその声で 博物館から出て来た男の人と私、妹の3人が 思わず歩み寄る形になったのです。
何故かその声で 博物館から出て来た男の人と私、妹の3人が 思わず歩み寄る形になったのです。
その男性は 「何故、たまたま外に出てきて、何故、月に数回しか来ないこの場所で 何故会った・・・」とおっしゃり、私達姉妹が自分を知っている事に驚いていました。
私は自分が札幌から仙台に来ていて、「飛行場から 真っ直ぐ瑞鳳殿に来ていること」をお伝えし、その日は足が痛いという伊達藩18代当主にご無理を言って、瑞鳳殿前で一緒に写真を撮って貰えるようお願いしました。
その男性は「全て 伊達藩所縁の地だね」と、直ぐにおっしゃいました。
私は 「はっは~。ありがとうございます」と答えるのがやっとで 言葉が出てきまません。。。
その日のTV番組で放送された「”サムライ魂”で 私の顔を見たから知っていたの?」と問われたのですが、
「私たちは何年か前、塩竃神社でお姿をお見かけしておりました」と答えると、静かにうなずかれてお帰りになりました。
あの時、「お殿様」とお呼びして、時代がかった言葉をスラスラ話せたことに不思議を感じていましたが この偶然の出逢いを 心の奥底に秘めておきたい気持ちもあり 文字にできずに躊躇していました。
瑞鳳殿ご廟の真向かいの山には、亡き母の実家が残っています。
私達の代もご先祖も、ずーとその先も伊達のお殿様のお膝元で暮らし、慕っていたからこそ最高の褒美を承わった。と感謝しています。
我が伊達藩のお殿様こそが「侍ソウル」のお方でした。