虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

不思議な巡り合わせの場所   ~鹿折唐桑駅跡~

 数日前、息子の空豆夫婦から聞いた話です。
 
最近結婚したばかりの息子夫婦は 自分達の将来設計を立てるために 友人に紹介して貰った 同じ年のファイナンシャルプランナーのご自宅に揃って行きました。
 
そこに飾られていた写真が、まぎれもなく「あの船」の写真でした。
イメージ 1
 
「何故? 何故? 宮城県気仙沼のしかも”鹿折唐桑駅”前の船の写真が 何故ここにあるの~」状態に、なったようです。
 初対面のお相手も「何故?何故?この2人が、こんなに興奮しているの~」と思ったようです。
 
聞けば、その方は3・11の被災の様子を見ていて 「自分も何かしたい」と思い立ち 気仙沼に被災支援ボランティアに行ったとの事。
 
そこでの担当が 鹿折唐桑駅前に津波で打ち上げられた 巨大タンカー船「第18共徳丸」のある鹿折地区での瓦礫片付けとの事。
 
昨年9月22~25日の連休に息子君は 幼い頃から知る気仙沼の変わり果てた町を 自分の目で確かめるために 新妻と一緒に車を走らせてフェリー便で行きました。
 
帰りは気仙沼に住む祖父ちゃんを乗せて 陸前高田・平泉経由の強行日程で札幌に戻りました。
 
 息子夫婦には、「気仙沼鹿折に行ったら、必ずあの船と折石オブジェの前で 写メして送ってね!!」と何度も、何度も念を押して言いました。
 
何故なら 51年前のチリ地震により三陸を襲った津波はあの駅前の国道で止まり お蔭で5歳だった私は命拾いをしているのです。                                    
その場所に、次世代の若い2人が立つこと そこに大きな「意味」があるような感じがしてました。
 
聞けば母との約束を果たすため 息子夫婦が並んだ同時刻の同じ場所で 最近知り合った札幌のファイナンシャルプランナーの方は作業をしていたとの事です。
 
その時に送られてきた画像を 改めて”その方が映ってるかしら”と見直した程です。。。
 
偶然の偶然で鹿折駅前で 既にすれ違っていた札幌在住の相手に 同じく札幌に住む息子夫婦は 将来の人生設計を相談することになるのですから、それもまた不思議な話しです。