虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

17年後に届けた「もって菊」レシピ

17年前 娘の友だち・Kちゃんは鳥の照り焼きと野菜中心メニューの中で とびきり地味な”菊の酢の物”を黙々食べてました。

 

当時我が家には 親元から離れて暮らす息子・娘の学校友人たちが頻繁に泊まりに来ていたので 一緒に食べる食事はおもてなし料理というよりは お腹一杯食べる家庭料理が主でした。

 

Kちゃんが遊びに来るその日 仕事帰りに寄ったデパ地下で食料を調達中 目に止まったのが 札幌では見かけることが皆無の山形名産「もって菊」バック。 

食用菊1パック500円は高いけれど 故郷の宮城で食した懐かしい味が恋しくて自分用に2パック買いました。

 

今どきの女の子の娘とKちゃんにはサラダを用意していたと思うのですが 無口なKちゃんが中鉢の”菊の酢の物”を興味深げに見てたので 

~~昔山形のお殿様がひなびた農村で道に迷い その家の者がお殿様に食事を出すことになりました。

貧しい村には高価な食材は無く 自分たちが食べている庭にあった”菊の花を酢の物”にして出したら たいそうお殿様は気に入られて「こんな美味しいものを お前たちが食べているのはもってのほか」と言ったとか言わないとかで 以来「もって菊」と言われている。~~の講釈付きでKちゃんに食べて貰ったのです。

 

その後Kちゃんは 札幌を離れて東京の会社に就職して ママになっています。

ママKちゃんが言うには 季節になれば東京の八百屋さんには「もって菊」パックが出回るらしく 見かける度に 娘に「あのときの”菊の酢の物”の味が忘れられない。だけど食べ方を知らない!!」と言って来る。と聞いてました。

「私のレシピで良いなら 教えるよ」と言っていたら 先日娘のLineに「もって菊」レシピのオーダーが入りました。

 

超簡単な~~「もって菊レシピ」~~

花芯は苦いので 周りの花びらのみ千切って食べる。

コキコキ食感は残したいので 熱湯に花びらを入れて直ぐ引き揚げる。

または熱湯を注いでかける程度で軽く絞り 30分位程 三杯酢に浸して食べる。

 

※私の場合 

菊の花びらの水っぽさを避けて 熱湯の鍋に酢を少々を入れてから茹でる。