虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

古希じぃじと幼い孫の 「さよなら市電・M101型」乗車大作戦

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 10月古希の誕生日を迎える夫に 「節目の誕生会に 何かして欲しいことある?」と だいぶ前から打診してました。

その頃コロナ禍中でもあり 「遠出も 食事会も大げさなことはしたくない」の返事に油断していたら 鉄オタで特に市電大好き夫が ベージュと深緑色のレトロ車両が人気の「札幌市電・M101型10月末に引退するので 孫たちと一緒に乗りたい」と言い出したのです。

 

孫と言っても4歳の花ちゃんと 2歳になったばかり雪ちゃんは幼く ましてや乗り物に興味がある訳でもなく 大人の付き添いが必要となるだろうしで 一大イベントになりそうな予感がした私は 鳴りを潜めて離脱。

その間に夫は「古希記念に 孫と市電に乗りたい」と 花ちゃんの親である長男夫婦と 雪ちゃん親の長女夫婦を説得したらしいのです。

 

札幌市の中心部を走行する市電は 市民が活用する生活路線なので 公共交通に不慣れな孫と親たちが初乗車して 他の乗客の方々に迷惑はかけられません。

綿密に計画は立てられて 花ちゃん家族と 雪ちゃん家族は別々の週に ”じじ”と乗車することになりました。

夫(じじ)は忙しくなって 孫の年齢と昼寝を考慮した「タイムスケジュール表」を作り 何度も乗車時間や撮影場所の下見に行ってました。

 

昔からの鉄オタ夫は 自分の子どもを列車撮影に連れて行きたがったのですが 行けばカメラポジション争いの混雑や カメラバックや三脚が子どもの目や顔近くにあっても 撮影を続ける鉄道ファンの熱量が怖くて 私は夫だけを送り出してました。

だから余計に 孫と一緒に市電に乗車したかったのかもしれませんが。。。

 

◎第一陣は10月9日(土)午前 じじ&花ちゃん家族(幌南小学校前~電車事業所前)乗車 

当日は 花ちゃんお母さんに仕事が入って欠席。

繁華街にある市電の乗降ホームは狭く 花ちゃんの安全を考えれば 夫と息子の2人だけに任せるには不安があり 急遽私は仕事を休んで参戦。

 

◎第二陣10月15日(金)午前  じじ&雪ちゃん家族(資生館小学校前~西8丁目)乗車

雪ちゃんのおとーさんも有休を取って参戦。

雪ちゃんチームは M101型の運行時間より早い時間に 生館小学校前に到着したため 内・外回り市電に”一日乗車券”を使って乗り降りして時間調整し 「M101型」の乗車に備えました。

 

結果 孫たちは 始めて市電に乗ったからとはしゃぐ風でも無く 緊張して神妙な顔でじじと一緒に乗車してました。

案の定 一番はしゃいで車内移動をしていたのは ”じじ”の方でした。

 

その後 新聞やテレビで 札幌市電・M101型の10月末引退が報じられ 市電路線沿道には スマホを手にした市民が沢山待ち受けるようになり 乗客もドンドン増しました。

M101型市電のラストラン前日 車との接触事故が起きてしまい 最後の日の走行が危ぶまれましたが 運転事業所の方々による懸命な修理作業によって 午後の便でM101型は有終の美を飾り 無事に走行を終えました。

 

※ 引退後のM101型は 2023年度には札幌市交通資料館に展示される予定とのことです。