虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

ワクチン接種に行ったら 前の人が副反応で倒れた

 先週 同世代の人たちより遅く 1回目コロナワクチン接種に行ってきました。

日ごろ病気もせず薬も服用していない私は かかりつけ病院も無いので 夏の暑さが去り 夫のワクチン接種2回目の様子を見てからと ワクチン接種を渋っていたのです。

 

運よく孫たちが通う小児科医院で予約ができて 体温も測り 先生の問診も滞りなく済ませ 看護師さんが私用のワクチントレーで運んで まさに注射を打つ瞬間 扉の無い隣の部屋から「スミマセンーン!! 具合が悪いんですけどー」と弱々しい声がして ソファに座っていた20代前半男性が崩れ落ちました。

 

コロナ体制で一人しかいない看護師さんは 慌てて男性の元にかけつけて 子どもの患者を診療していた先生を 大声で呼びました。

私が座る丸椅子の後ろを 急いで通り抜けた先生が「意識はあるかい??」と声をかければ 男性から小さな声で「大丈夫です!!」と返って来て一安心。

 

ワクチン接種後15分の待機中 血圧が急激に低下したとかで 先生は「これは 迷走神経反射だな」と言っていましたが 男性はずーっと横になったままでした。

その間私は手持ちぶさたなので 先生が語る交感神経と副交感神経の働きで 稀に起きる人がいると言う"迷走反射神経"の説明を 男性と一緒に聞いてました。

 

「もし私まで具合が悪くなったら・・・」と心配になったものの ここでワクチンを受けずに帰れば 札幌市内での新たな接種予約は難しく ”倒れるかもしれない不安”に堪えました。

男性を気づかいつつの看護師さんに 「ビックリしたでしょう。 でも大丈夫ですよ」と励まされ 何事も無くワクチン接種を終え 体調に異変がなければ15分で帰れるはずが 男性の血圧は回復せず かかりきりの看護師さんからは 私への帰宅許可が中々出ず 25分経過した時点で申し出て帰ってきました。

 

帰り際 待合室ドアから戻りの遅い息子を心配したお母さんらしき人が 顔が覗かせると 看護師さんが「血圧の下がった息子さんに 付き添っていて下さい」と言ってました。

「親と来院したことを 早く告げてくれていたら 皆の仕事の手も止まらなかったのに」と思ったのですが 内気そうだった男性は「母と一緒に来た」とは 言えなかったのかもしれません。