虹の旅人

2011年3月11日 故郷が壊滅。 人生はNext Stageへ

故郷を「慕う」

 今年3月 松山千春ライブ~33年の時を超えて~「東京厚生年金会館」のテレビ録画を流しながら、洋服の入れ替え作業を隣の部屋でしてました。
厚生年金会館最後のライブステージは、数年前に大病した千春さんにも感慨深いようです。

デビュー当時の恋愛ソング「おいで僕のそばに」を唄った後、「今では介護の唄だ」と 笑いながら言う言葉を、「千春さんも年取ったな~」と思って聞いてました。
 
そのうち、畳んだ服の上に、ポタリとこぼれるものがあり、「何?これ!!」涙っ・・・・
 
ーーー今も志に曇りなく 高く望みに憂い無く
好きで離れた ふるさと慕えば
あふれる涙 ただとめどなく
都会の隅に生きてます 疲れたなどと言えませんーーー
 
「久しぶりにレコーディングの時から涙が出た」と 千春さんが言い、
不覚にも私も涙を落としてしまった曲は、5月発売のCD「慕う」です。
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めったにテレビに出ず、自分はフォークシンガー と言い切る千春さんを応援したくて、
自分で何十年ぶりかで
CDを買いに行きました。
 
故郷話をもう一つ。
 
5月の連休に帰省した際、映画好きの父との茶飲み話の中で、
映画「春との旅小林政広監督・仲代達矢主演のロケが、鹿折唐桑駅であったと聞き、
仕事帰りに映画館に駆けつけて観てきました。
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映画には、私の生まれ育った港町・気仙沼が哀愁漂う町として登場。

大好きな仙台メディアテークや親族と初めて泊まった鳴子大正館が、ロケ場所になってました。
映画に映り場所が 偶然にも私達家族の思い出と重なり、余計に悲しさが増しました。
 
81歳の私の父が、北海道から一両列車に乗って帰省する娘を出迎えたり、
別れの淋しさを堪えて 見送りする最寄の駅も「寂れた駅」として映ってました。
 
気仙沼に独り暮らす父の姿と、映画の映像がリンクして、切なかったです。
 
「私も、若くないな~」と思いました。
ポトリ・・・・